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入江あき子の県議会日記

日々の活動や想いを綴ります。

季節の花の写真(シュウメイギク)

沖縄スタディツアーその2 

12月31日(月)

10月20日(土)9:30~ 名護市辺野古汀間漁港にて 
名護市議の東恩納琢磨さんから、大浦湾を望む浜辺でお話を伺った。
(長文ご容赦ください)

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◆多様な生物が暮らす辺野古・大浦湾
ここは、アオサンゴの海。絶滅危惧種の希少サンゴであり、
その規模は長さ80m、幅20mの群落が発見された。
生物多様性に富むこの海をジュゴンの保護区、海洋保護区にしていきたい。
このようなところに米軍の基地をつくることは許されない。
国策としておかしい。
今日は台風通過後の安全面を重視し、海から視察は出来なかったが、
ぜひもう一度来てほしい。
岬と島(平島と長島)の間を埋め立てて1600メートルの滑走路を造る
計画だが、そのことについて「首を絞めることになる」
「よどんだ海になる」と海人(漁師)が言っている。
埋め立てる場所は、リーフ(サンゴ礁)が発達しているので
埋め立てやすい。
そこは魚の幼魚が育つところ、まさに海の畑であり、
それがないと沖に行っても魚が獲れない。
ところが、環境アセスが行われ、さほど環境に影響がない
という結果が出ている。

◆一等地を占拠する米軍施設
岬の先にあるキャンプ・シュワブを指さすと、案内した高校生たちは
そこがリゾート地だと言う。なるほど米軍が取っているところは
一等地と言われる良いところを取ってきた。
4階建ての建物は兵舎。二人一部屋、冷暖房完備、周りは芝生に囲まれ、
ゆったりとしたつくりだ。
ボーリング場、映画館、スタジアム、テニスコートは20面、娯楽施設もあり、
至りつくせり。すべて思いやり予算で建てられている。
そこに来ているのは、17、18歳の若い兵士たち。
毎週土曜日にゲート前で外出する兵士たちに対し
「何でここに来たのか?」と問いかけると
「僕は奨学金をもらうため、貧乏だから来た。」
また、本国で軽犯罪を起こした少年に州警察官が入隊のリクルートし、
手数料をもらっている。
「海兵隊に行くか、一泊警察に泊まるか」ということ。
ここに兵士が来ないと軍事産業が成り立たない。
入隊するのはヒスパニック、アフリカ系の少年たち。
生活のために来ている。

恩納村市議

◆訪米して分かったこと
弾薬庫は、地下に埋蔵されている。演習は櫛岳や辺野古岳、北部演習場
などで行われ、6カ月交代と言われている。
沖縄復帰後も基地を作るというのは、本当に日本は民主主義国家なのか。
今年1月にアメリカで国防省の部長クラスと会ってきた。
アメリカ側が対応したのは異例だが、彼らにとっても切実な問題
ということ。
彼らは辺野古問題が波及すると嘉手納にも影響することを懸念している。
日本政府がここ(辺野古)だといってきた。
アメリカ側は辺野古には固執していないが、日本がお金を出すと言った
ので、こだわっている。
沖縄の視察団で訪米し、「ウチナンチュ(沖縄人)は外交できるのだ。
直接行くことができる」ことを学んだ。

◆ターゲットから緩衝地帯へ
外交、国防は国の専管事項だと言われているが、それでいいのか。
住民が参画すること。そうでなければ、憲法9条を持っている意味がない。
嫌なものを弱いところに押し付けるのはダメ。
沖縄を原点に考え直してほしい。沖縄は軍事の要ではない。
日本には嫌なものを弱いところに押し付けたいという構造がある。
戦争が起こった時、どこを責めるか。基地があるところであり、
反撃されるのが怖いから。
沖縄は「抑止」ではなく、「ターゲット」。
日本はなぜパールハーバーを攻めたか。
あそこには米海軍の基地があるから。だから沖縄に基地を置く。
基地を誘発するために集中させている。そうすれば、反撃できる。
そうではなくて、沖縄から基地をなくすことで地理的に緩衝地帯、
友好を結ぶ地帯をつくる。
アジアの平和を考えるのならば、中国もアメリカも出て行きなさい。
敢えていざこざをおこすことはない。
尖閣問題が出てきたのは、仕組まれたことだ。
中国からの反感を想定してやっているのではないか。
尖閣で問題が起これば、石垣の漁民は漁ができなくなる。
台湾も漁をしているが、今はどこもできない。
軍需産業が防衛予算を増やしたい、そういう仕組まれた中での
領土問題だと思う。
別にどこの領土でもいい。メンツで戦争することでない。
沖縄が真っ先に犠牲になる。そういう構造の中で基地がある。
若い兵隊は、生活のため、大学に行くため、仕送りをするために
前線に来ている。悪の商人がはびこっている。
沖縄にも権力に媚を売る政治家がいる。

◆99%の日本人に伝えること
日本人は、言わざる・聞かざる的なところがある。告発制度がないので、
何か役人が言うと、いじめられる陰湿な社会。
こういうところを大人が正していかないと、いじめ問題は解決しない。
生活観念がおかしい。嫌なものはいや。
NOということができる社会をつくる。よき理解者を増やすことだ。
沖縄問題を解決するためには、1%の沖縄人が言っていても
99%の日本人が理解しない限り変わっていかない。
ぜひ稲嶺市長には国連に行ってほしいと思っている。
毎日、沖縄では新聞に基地問題が載るが、本土ではほとんど伝えられて
いない。
本土の大手メディアは新聞を利用して「伝えない」のが、腹立たしい。
新聞に載せるような行動を取るしかない。国際社会から訴える。
そこから糸口を開けていく。
沖縄のことを伝えてほしい。
もし自分がそうなったらと想像力を働かせて。
沖縄の基地をなくすことがいいと思えば、一緒に行動してほしい。
ジュゴンの海洋保護区を作っていきたい。
今、しゃこ貝の植え付けをしている。5年経つと高級すしネタになる。
一緒に連携し、この機会を境にもっと千葉県と沖縄が近くなればいい。

◆海兵隊「不要論」
今年1月21日から27日まで、沖縄市民の思いを伝えたいと24人の視察団で
訪米した。グアム選出下院議員でグアムへの基地誘致をしている女性議員は、
沖縄の海兵隊半分をグアムへ、費用も半分出してほしと言っていた。
今回の訪米を当初外務省ルートでお願いしていたが、現地に外務省が何も
コンタクトしていなかったことが分かった。
外務省は穏便に済ませたかったので、観光ルートを案内できると言って
きた。山内徳信グループで米シンクタンクとも話をした。
海兵隊撤退論を続けている長老議員とも話した。
国防相も海兵隊は必要ないという立場。
なぜなら今の戦争のやり方は集落をピンポイントで攻撃するので、
陸軍の補給部隊としての海兵隊は必要がない。
国防予算の削減でまずは海兵隊を削減したいのだが、
海兵隊は前線部隊なので、先の戦争で一番英雄を生んだ。
海兵隊を存続させたいという退役軍人などの力が働いている。
今まさに駆け引きをしているが、海兵隊は削減される方向にある。
オスプレイも飛んでいるし、削減しないでくれとアピール。
オスプレイがあれば、尖閣を守れるとマスコミ操作している。

◆年末に一波乱?
年末に沖縄防衛局は必ず仕掛けてくる。辺野古アセス(環境影響評価書)
に対し、沖縄県は300項目近い意見を言っている。
それに対して、東京で防衛局の有識者が審議している。
年末に環境アセスの補正が出されたら、その後に県知事に
埋め立て許可申請が出される。
こんな政治状況で知事に出してくるかどうか分からないが、
認めるかも分からない。
そうなれば、国は特措法を作ってやると言っている。
その時は何の保証もない。
だから今のうちに県から「要求」を出して来いと脅してくる。
国が特措法をつくるのならば、沖縄は独立するしかない。
国が仲井真知事を最終的に巻き込むかどうかだが、人間は一人だと弱い。
知事を一本釣りするかも。年末ひと波乱あるかもしれない。

◆ジュゴン訴訟
2003年に新基地建設の米軍側の責任を問うために、米国防総省・国防長官
を被告としてサンフランシスコ連邦地裁に提訴した。
ジュゴンを守ろうとアメリカの文化財保護法を使って、裁判。
ラムズフェルド国防長官が「1966年からこの計画はあった。
72年に沖縄復帰し、主権国家日本がやっていることなので、
私たちは感知できない。」と門前払いしたところ、
女性裁判官が一言だけ「辺野古を使う国はどちらですか?」と聞き、
米国が使用するので国内法が適用されることになった。
米国防省が日本のアセスを待ってから結論を出すことになっているので、
この裁判が一時止まっている。
アセス書ができたら、それを英訳してすぐにアメリカの弁護士に送り、
「このアセスではジュゴンが守れない。それならば、基地を使う当事者
である米国防省がアセスをやりなさい」と利用できる次のカードを
持っている。
これでもう一度アメリカで裁判ができる。

◆基地をリゾート地に
米軍は日本がお金を出してくれるのなら、どこにでも行く。
海外のほとんどの海兵隊は撤退している。
消費税上げて海兵隊に思いやり予算。米軍にとって日本は居心地がいい。
米軍施設を開放すれば、雇用が生まれる。
キャンプ・シュワブでは、100人の雇用だけだが、その1/50もない面積の
カルチャーリゾートでは、シーズン時は600人、普段は200~300人が
働いている。明らかに米軍に生産面積を取られている。
大浦湾も深いところは養殖もおこなわれるが、波打ち際は計画的な
やり方ができない提供水域だから網も張れない。

◆ジュゴンはいる?
沖縄防衛局は「ジュゴンを追跡しなければならない」と
ヘリを飛ばしている。
しかし、ジュゴンがいなくなることが目的であり、いると都合が悪い。 
カルチャーリゾートでジュゴンウォッチングをしているが、
10月まで見られた。
いることはまちがいない。

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次は、辺野古の座り込みテントの安次富浩さんのお話です。
その3に続く。

カテゴリ: 視察

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