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入江あき子の県議会日記

日々の活動や想いを綴ります。

季節の花の写真(スイセン)

エネルギーの地産地消!先進地 睦沢町へ 

2月12日(月)

今週15日(木)に、2月県議会が開会。
先週8日には議会運営委員会が開かれ、過去最大規模1兆7300億円
となった一般会計当初予算案をはじめ、全部で94本というボリュームの
議案審査が事実上、スタートしました。

議案の概要説明だけでも4時間以上かかり、今週はその詳細ヒアリングも
会派で予定しています。
特に今回は予算委員を務めるため、資料請求と並行して調査活動の
時間も確保しなければなりません。
そのため、この三連休の前半は先日発行した「さくら・市民ネットワーク
通信」を地域にポストインして回りました。
幸い日中は暖かく汗ばむほどでしたが、足への負担を考えて
休み休み歩き、トータル4時間かかって配り終えました。

前置きが長くなってしまいましたが、先月1月31日(水)に睦沢町を訪問。
睦沢町へ

同町が進めている「地域新電力事業」と「むつざわスマートウエルネス
タウン」について、ぜひ直接お話を聞きたいと思い立ったからです。
会派メンバーに加えてネットの仲間にも呼びかけたのですが
残念ながら当日はいろいろな事情で結局、藤代さんと私だけの参加でした。

とはいえ、当日は市原武町長と市原重光議長、ダブル市原両氏の
歓迎を受け、13:30~16時過ぎまでの間、現地視察を含めて
両氏にはずっとお付き合いいただきました。
担当のまちづくり課の職員の方々も優秀で熱意をもって取り組まれている
様子がしっかりと伝わってきました。
本当にお世話になりました!

町長さん、議長さんと
向かって左が市原町長、右が市原議長

東日本大震災後の脱原発・新たなエネルギー政策への転換は
残念ながら県内でも大きく進んでいません。
しかし、この睦沢町のようにエネルギーの地産地消、地域分散型モデル
を具体的に展開し、町の活性化につなげていることは大きな希望です。

自治体PPSとも呼ばれますが、太陽光など周辺の再生可能エネルギー
で発電した電力を買い取り、公共施設や地元企業・家庭等に供給する。
このことにより、従来外部PPS事業者に流出していたエネルギーや
お金を地域内で循環させ、電気代の削減や地域のエネルギー産業の
発展、地域経済の活性化が期待できます。

そして、2016年6月に設立された「むつざわエナジー」は今、新たな展開
につながり、スマートウエルネスタウンが来年9月に完成予定とのこと。
町の総合戦略では、誰もが安心して「健幸」に暮らし続けられる地域社会
の構築、交流人口を増やし定住人口につなげるという将来像に基づき
コンパクトシティの形成をめざしています。
その重点プロジェクトが本事業で、JR上総一宮駅から車で約15分の
ところに健康支援型の道の駅と住宅を官民連携で一体的に整備されます。

敷地面積は合計約2万6000㎡で33戸の住宅ゾーンでは
子育て世代を中心とする定住促進と高齢者世帯の移住を支援する
住宅を開発。
道の駅の温浴施設では、ご当地の水溶性天然ガス採取後のかん水を
コージェネレーション廃熱で加温して温泉として提供するという
地産地消のユニークな取り組みとなっています。
完成の折には、ぜひまた訪れたいと思います。

スマートウエルネスタウン現地
まだ何もない更地の建設予定地を見学

また、道の駅施設は防災拠点でもあることから非常時の自立も
視野に入れたエネルギーマネジメントも行われます。
環境面(低炭素化)と社会面(防災拠点)の能力向上、経済面での
エネルギーコスト削減などの達成を目的としていることから
国交省や環境省等の補助事業として約5割の国費が入ることも
注目点です。
県内の自治体でも睦沢町に倣い、国の補助メニューの活用も視野に
エネルギーの自立分散政策を推進してほしいものです。

予算委員会では今回の視察で学んだことも踏まえ、千葉県のエネルギー
政策のあり方についても、問題提起していきたいと思います。

カテゴリ: 視察

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県立中央図書館へ 

6月20日(火)

ちょうど1週間たってしまいましたが、先週13日(火)に
県立中央図書館を見学しました。

15日に開会した6月議会の補正予算では「県立図書館の今後の在り方
検討事業」(570万円)が盛り込まれ、老朽化が著しい中央図書館を含めた
3箇所の県立図書館について、市町村の図書館との連携や
インターネットを活用したサービスの実施など、今後の役割や
施設整備の方向性などを検討するとのこと。

そこで、久し振りに中央図書館を訪問。
当日は、石橋館長と安宅副館長、生涯学習課の菅野副課長と長嶋班長から
ご説明いただきました。
お忙しいところ、ありがとうございました。

昭和43年に建てられ、50年が経過した中央図書館
中央図書館前で

老朽化に加え、耐震強度不足の状況ですが、特殊な構造のため、
改修が困難…。
ということで、昨年5月から2カ月程度休館し、レイアウト変更を実施。
立入りスペースも限定され、バックヤードの書架も満杯の状況でした。

入口を上がったスペースからの光景
中央図書館1
近代建築で有名な大高正人氏の設計

天井部分を見ると、プレストレストキャスト工法という特徴が分かります。

当館の蔵書数は、約86万冊と県内で最大級。
昨年度の入館者数は、67,004人(1日平均269人)で、貸出冊数は約5万冊。
これに加え、市町村図書館や県立学校施図書館への貸出数は約4.5万冊。
県内図書館への支援に力を入れている様子が分かります。

こちらは、各市に貸し出すバックヤード
貸出バックヤード

中央図書館では、県内の図書館職員に対する研修事業を行い、
レベルアップにも努めています。
職員体制は33名(うち司書有資格者17名)、嘱託8名(うち資格者7名)。
職員配置基準については、法的な規定はないとのこと。

こちらは、レファレンスの様子
中東図書館レファレンス

昨今は市町村図書館で指定管理をはじめとする民営化の流れがありますが
本来、図書館運営に指定管理はなじまないと思います。
そのことを尋ねると、県立図書館は政策決定への関与、図書館運営の
ノウハウ蓄積の面から、直営との方針は確かなようです。
やはり鳥取県がお手本になるとのことで、都立多摩図書館の事例も
お話がありました。

法律コーナー

県立3館の特徴をそれぞれご説明いただきましたが
こちらでは「くらしに役立つ法令判例・情報コーナー」を設け
講座を開いています。

郷土史コーナー
佐倉市コーナー

書庫のスペースはすでに満杯状況かつ空調もきかず
保存環境も悪化しています。
早くなんとかしなければ…とシャッターを切ったのですが
間が悪いことにバッテリー切れ…。

何でもこの書庫が、ドラマの舞台になったということで
貴重な1枚だけかろうじてとることができました。

相棒の舞台に
「相棒シーズン13」

知らなかった!!
放映前にお知らせして欲しかったです。

16日(金)に補正予算の説明を受け、6年前に「千葉県立図書館の
今後の在り方」をまとめたことが分かりました。
早速入手し、読み進めていたところ、タイムリーな1冊と出会いました。
県議会図書室から届いた新着図書の案内に、
元鳥取県知事の片山善博さんが共著で書かれた
「地方自治と図書館:知の地域づくりを地域再生の切り札に」を発見!
早速、借りて読んでいますが、素晴らしい内容です。

片山元知事の本

地域の「知の拠点」であり、民主主義の砦でもある図書館。
千葉県の図書館行政の充実を目指して、6月議会終了後に
鳥取県立図書館や多摩図書館など先進地を会派で
視察したいと思っています。
関係者の皆様、今後ともご教示ください。

カテゴリ: 視察

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市川工業定時制高校へ 

5月31日(水)

先週から今週にかけて、各種団体の総会や講演会、小学校の運動会等々に
ご案内をいただき、あちらこちらに出かけています。
ブログでのご報告が滞り、申し訳ありません。

一足飛びに昨日のご報告です。

午前中は、県庁で幕張総合高校における前期入試選抜の問題で
担当課にヒアリング。
学校現場も県教委も「不正入試はなかった」との認識を示していますが
県民目線から見れば、公正・公平な手続きとは到底言えません。
来年度入試に向けて、しっかりと改善につなげられるよう
引き続き働きかけていきたいと思います。

午後からは、教育会館に移動し、国保運営協議会を傍聴。
来年度からの国保「都道府県化」に向けて、現在、千葉県の
運営方針を策定中であり、その骨子案が議論されました。
関心が寄せられている市町村における「一般会計からの法定外繰入れ」
については、目的が赤字解消ではなく政策的なものであれば
市町村の判断に委ねるという形で決着しそうです。
一方、県内一律の保険料をめざす「統一化」については、見送られました。
詳しく書きたいところですが、これから出かける時間が迫っているので
あしからず…。

国保運営協議会の後、急ぎ足で市川工業定時制高校へ。

市川工業高校へ
総武線に飛び乗り、会派の小宮さん、山本さんと本八幡で下車、
7分程度歩いて、学校に到着。

野崎校長先生・江口教頭先生から、学校の概要や夜間給食について
お話をお聞きしました。
創立75年の本校は定時制が前身で、他の工業高校にはない
建築科やインテリア科が特徴とのこと。
定時制には約150人の生徒さんが学んでおり、外国籍や外国につながる
生徒や中学で引きこもりがちだった子どもたちも増えているそうです。

生徒の2/3にあたる約100人が主に長期・短期アルバイトや
家業等で働いており、正社員はわずか4人。
働いていない生徒は、50名ほどだそうです。

給食を食べる生徒の割合も高く、昨年度は61%でしたが
年度当初の現在は、約7割とのこと。
育ち盛りの子どもたちにとって、給食がお腹も心も満たす
心強い存在となっていることは間違いありません。

18:00から給食の時間ということで、早速食堂へ移動。
食堂

今回は、教育振興部の桜井次長をはじめ、藤谷学校安全保健課長や
担当職員の方々を含めて6名もご同行いただきました。
お忙しいところ、本当にありがとうございました。
給食を含めて子どもたちの様子をご一緒に見ていただけたことは
とても意義があったと感謝いたします。

市川工業2

食堂に入ると、たくさんの生徒さんたちが「こんにちは」と
笑顔であいさつしてくれました。
先生方も子どもたちに声がけし、とてもいい雰囲気です。

私たちも、おかずやごはん・汁物をセルフでよそって
テーブルへ。

珍しいもの発見!
市川工業3
いすと一体化したテーブル

今日の献立は…
市川工業の給食

30日のメニュー
メインは鯖の竜田揚げ、青菜のソテー、ごぼうサラダ、五目スープ

野菜と魚たっぷり、温かく美味しい給食でした!
これで、1食320円とは…、栄養士さん、業者さんに感謝です。

ほとんど男子(女子は数名)といった印象でしたが、
とにかく食べるスピードが速い!
近くにいた一人の生徒さんとかろうじて話すことができましたが
あっという間に周りからいなくなってしまいました…。
給食時間は25分でしたが、この日は短縮授業だったので
足早に教室に向かっていったようです。

給食を食べ終えて、授業の様子を見学。

授業見学1
機械電気科の実習室にて

デザイン科の作品
デザイン科の作品

こちらは、国語の授業
国語の授業
みんな熱心に学んでいます。

外国人生徒に対しても、多言語の教育相談員がサポート。
日本語を継続的計画的に指導するレインボウルームがあります。

生徒たちは、電気工事、電子溶接工作等の総合技術コンクールでも
優秀な成績を修め、部活動も盛んにおこなわれています。
特に、野球部は県大会で4年連続優勝。
2・3年前は、全国定時制通信制野球大会で
2年連続、3位!!と好成績を修めています。
仕事と勉強だけでも大変なのに、素晴らしいですね。

そんな子どもたちの日々のがんばりを支えてきたのが、夜間給食。
育ち盛りの身体と心に栄養を補給し、友人や先生とのコミュニケーション
の橋渡し役となっています。

これまで築き上げてきた和やかな教育環境がこれからも続くように
定時制給食は絶対になくしてはならないと改めて思いました。



カテゴリ: 視察

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地震・津波議連 熊本視察(その1) 

5月16日(火)

先週10日(水)~12日(金)の熊本視察について、ご報告します。

10日(水)10時15分羽田発の便に乗り、正午過ぎ熊本空港に到着。
熊本空港

千葉県議会「地震・津波対策議員連盟」主催の視察に出かけました。
この議連は、超党派のメンバーで構成され、今回は27人が参加。
いつも自民党の本清会長や吉本幹事長が視察の段取りの労を
一手に引き受けていただき、中身の濃い視察が実現しています。
改めて感謝です。

さて、前置きが長くなりましたが、最初の視察先はあの「益城町」。
昨年4月の熊本地震で甚大な被害を受け、たびたびマスコミでも
報じられていた地域です。

益城町仮設役場

仮設の役場で議会事務局長からお話を伺いました。

4月14日21時26分頃にマグニチュード7.3、震度7の地震が襲い
これが本震だと思いきや翌々日の16日夜中1時25分頃、
さらなる規模の地震が襲い、20名の方々がなくなり、震災関連死や
125名が重傷を負いました。
家屋被害も全壊・半壊を合わせて約6000棟。
町の98%以上が被害を受けたとのことです。

応急仮設住宅を1562戸(18箇所)整備し、町の職員の7割が
2ヶ月間、避難所運営にあたったそうです。
最も避難者が多かったのは、4月17日朝で、16,050人。
この数の中に、車中泊などの自主避難者の数は入っていません。
人口約3万5千人の規模の町ですから、その大変さが良く分かります。
お話の中で特に強調されていたことは、「自助・共助・公助」の意識を
市民に浸透させ、公助が必要なところに職員の手当てを行い、
中長期の対策を検討できる体制にしておく必要があるということでした。

益城町では自主防災組織の組織率が低く、結果的に役場の職員が
避難所運営に入らざるをえなかった。
そのため、初動体制や復旧・復興策の取り組みに遅れが生じたとのこと。
その後、全国各地から応援職員が入り、ようやく復旧復興の
取り組みを進めることができたそうです。
また、災害防災無線が機能しない場合にどうするか?
情報提供の方法や市民への周知について
平時から検討する必要性があることも指摘されました。

仮庁舎でのご説明終了後、使えなくなった役場へ移動。

益城町役場
地盤が沈み、渡り廊下にひびが入って危険な状態

議場に至っては、天井が落ちてアスベストが噴出
益城町議場
これが昼間だったらどうなっていたことか…。

4月16日朝刊
4月16日の朝刊

役場を後にし、町の総合文化会館にご案内いただきました。

益城町総合文化会館

外観は立派な建物ですが、地盤沈下が激しく立入禁止です。

益城町文化会館2
地面のアスファルトが波打っている状態

益城町の震災復興基本方針は昨年7月に策定され
その後住民との意見交換を30回ほど重ね、12月には
復興計画ができたそうです。
ようやくスタートラインに立ったという印象を強く感じました。
今回、益城町の皆さんからご教示いただいた防災対策の課題を
しっかりと復習し、今後の千葉県の政策につなげていきたいと思います。

2日目以降の視察については、改めて報告します。


カテゴリ: 視察

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医学部新設で地域医療はどうなる? 

4月5日(水)

先週末2日(日)は、成田にある国際医療福祉大学へ。
午前中は、医学部新棟の内覧会、午後は入学式に出席しました。

国際医療福祉大学
昨年に新設した看護学部・保健医療学部棟の前で

今年4月から医学部が新設され、1期生として120人の新入生と
20人の海外留学生を迎え入れます。
午前中の内覧会に会派の3人で参加。

国際医療福祉大学医学部棟
真新しい建物内はカラフルで明るい印象

医学部棟1

医学部棟2
こちらはモニター室

学生の診療演習をリアルタイムでデータ化し、指導や学生の振り返りに
役立てる最新鋭の設備が整っています。

こちらは、解剖実習室。
36台の解剖台がずらりと並べられていましたが
「実習を行うためのご献体の確保はどうするのか?」と説明に当たった
先生に尋ねたところ、2学年時の後半までに目途をつけたいとのこと。
本来ならば、4人一組で行うところ、当面は6人になる見通しだそうです。

解剖実習室

解剖台の説明

こちらは、解剖台についての説明。
ホルマリンの臭気をわきから吸い込み、ダクトも天井ではなく地下へと
落とす、最新のスペックです。

国際交流室
海外留学生のサポートをする国際交流室

ベトナム、中国、インドネシア、韓国など、10か国からやってきた学生は
すべて国費留学生というスーパーエリートです。
国際的かつ総合的な診療を行える医師の養成が大きな目的に
掲げられています。

国の国家戦略特区という規制緩和で例外的に認められた医学部新設。
実に38年ぶり、沖縄大学以来(旧東北薬科大学への新設は震災特例)
とのこと。
一般の臨床医ではなく異次元の医師養成を行うとして、認可されましたが
この医学部新設により、医師・看護師等の引き抜きをはじめとする
地域医療への影響が懸念されています。
県医師会も反対声明を出しましたが、設置された以上、今後の地域医療
への具体的な貢献を求めていかなければなりません。

千葉県は国際医療福祉大学に3年間で35億円の補助を行う予算を計上。
予算執行に当たり、同大学が地域医療に貢献するための担保が
必要でした。
そして、ようやく先月27日、県は同大学との間で協定書を締結。
先日、私も協定書を確認し、医療整備課から説明を受けましたが、
現時点ではあくまでも理念の域を超えず、具体的な中味は今後における
協議の中で引き出していかなければならないようです。

また、3年後の2020年には、640床の附属病院が建設される予定です。
先月25日、同大学は640床の病院を医育機関として認めてほしいと
厚労省に承認申請を行ったとのこと。
特例的に承認される見通しです。

いずれにしても、本医学部新設が与える地域医療へのインパクトについて
引き続き調査し、注視していきます。

カテゴリ: 視察

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